或る戦いの描写
― 朝起きたらキャップになっていたらあなたはどうしますか? ―
今は亡き龍文堂東口店。
俺と共に龍文堂のマジック黎明期から付き合ってきた一人の男。
今日はその知られざる英雄にスポットを当ててみたいと思います。
ヤツの名はキャップ。
裏町人生街道まっしぐらの男。
Bottle 1 俺より強いヤツに会いに行って不戦敗。
2000年正月。
受験生であるにもかかわらず龍文堂に新年開けましての挨拶をしにきた俺。
そのついでにキャップの家にも寄る。ヤツの家は龍文堂から歩いて1分くらいだ。
俺 「あけたなこの野郎。邪魔するぜ。」
キャップ 「どうも、あけまして俺さん。(俺より1コ下。)
見てくださいよ、冬コミみやげっすよォ〜。」
ああ、年明け早々ヘコませてくれるヤツだ。
「らぶひな」のエロ同人ばっかり。
そういえばこいつ「らぶひな」の為だけにマガジン買ってたっけ。
「らぶひな特製テレカ5枚組」を2セット注文してた気もする。
そして「このテレカは親が倒れて救急車呼ばなきゃならない時でも使いません。」とか言ってた気もする。
俺 「うーん、実に心地よいヘコみっぷりだ。 他に何か面白そうなアイテムは無いのか?」
キャップ 「実はあるんスよ。 それも取って置きのヤツが。」
・・・よおし、心の準備はOK。 さあどっからでもかかって来やがれ。
かけ布団に手をかけるキャップ。
ガバッ!!
布団カバーに下着で猫耳の女の子の絵が。
俺 「こ・・・これは・・・」
俺の想像をはるかに凌駕する一品。 改めてこいつは駄目人間であることを認識。
キャップ 「いいっしょ!これ! 2セット買ったんスよぉ〜!」
滝に打たれたい気分。
世界は広かった。
・・・が、悪夢はまだ終わらなかった。
そのあとパソコンをしようという話になった。
ヤツのパソコンはベッドの隣にある。
キャップがパソコンを起動しているので、なんとなくベッドに座った。
その刹那!!
キャップ 「やめて下さいよ! 俺さん!!
重たがってんじゃないスか!!!!
(と、俺をベッドから払いのける)」
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投了です。
後日。
龍文堂にて。
E太 「俺、気分悪くなりましたよ、あの部屋。」
健康を害するから行かない方がいい。
Bottle 2 のほほん家族(彼の手によって綴られた)。
俺注:以下の文はキャップの直筆。脚色は俺の手によるものです。
我が家では”2個買い禁止令”なる条例がありますが、その禁を破り夏コミで
”瑠璃ちゃん等身大抱き枕”を2つ購入した時のお話です。
1つ5000円で抱き枕を買ったものの、先だって抱き枕を購入した友人曰く
「布団屋に持っていったら店の親父に色々質問された挙句、中身(本当の娘っ子じゃないぞ)
はオーダーメイドで5000円掛かる!」 (意訳)
との事・・・
「・・・ってこたぁ外枠含め1セット1万円じゃねぇかっ!」と思い、悩んだ末の結論。
→羽毛布団を包めて抱いて寝よう!
実践し、安眠した挙句抱き枕をそのままにしMTGの大会へ
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自宅へ帰還し、家族団欒の夕食時母親の一言↓
母親 「換気の為に部屋に入ったけどまた凄い物買ってきたねぇ・・・」
(ヤバイ!ばれた・・・なんて突っ込まれるのやら!?)と言い訳を考えていると
母親 「中身に布団なんて入れて・・・丁度良いのあったから出しておいたよ。」
・・・はっ?????????????
抱き枕承認ですか???????
自室に行って見ると確かに丁度良さそうな中身が枕の脇に ・・・泣かせる話じゃあないの。
*後日談
Yahooオークションにて。
抱き枕を検索していると、同じ品(枕)を出品している方が。
彼曰く、
「勢いの余り買いましたが親と同居の為とても使えません・・・
大切に使っていただける方にお譲りします。」
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をい!
愛があるなら使ってやれよ!
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俺注:はい、大馬鹿野郎ですね。じゃあ、続きはまた次回。
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