或る男の血の起源

― グレゴリオって呼んでもいいかい? ―


全回までのあらすじ。


エロ同人!

猫耳下着のシーツ!

等身大抱き枕!


以上!






Bottle  3    大手通錬金術。


今年の夏、我が長岡市では「大手通スタンプラリー」なるものをやっていました。


商店街で買い物をするとスタンプが1個もらえて、

何個か集めると「大手通限定商品券」が頂けるって言うもの。

「50個で3万円コース」が、一番スペックがいいみたい。


が、しかし、長岡市にお住まいの方は御分かりかと思いますが、

大手通はものすごくしょっぱい商店街です。

3万円の商品券もらってもあまり嬉しくありません。


しかしキャップを中心とする龍文堂ブレインのメンバーが

ふとある思い付きを。



キャップ 「・・・JRの切符って商品券で買えるんかな?」



問い合わせてみると、切符は買えるらしい。



キャップ 「これは・・・いける!」




・・・悪魔の作戦が始動。

その作戦とはッ!!



50個で3万円コースは最低金額6000円弱で達成が可能。

⇒3万円分の商品券を使い、全力で切符を買う。

⇒JRで210円の手数料を払い、切符の払い戻しをしてもらう。

約25000円ゲット。







犯罪だァーッ!



嘘の様で本当にできた。

まさに錬金術。


ちなみにキャップは15万円手に入れたとか。


学生の小遣いにしちゃ多すぎる。

俺もやればよかったなぁ。






Bottle  4    そして犯罪へ・・・


で、10月の終わりに帰ったときの話。




俺 「よう、キャップ、久しぶり。 リッチな生活送ってる?」


キャップ 「ああ、あれね、2週間で12万円使いました。 もうとっくに無いですよ。」




ううむ、悪銭身につかずとはよくも言ったものよ。




キャップ 「それよりも俺さん、実は俺・・・好きな娘ができたんスよ。」


俺 「!! なにィ!!」




俺は今の今までキャップは2次元世界にすでに永住権を獲得していた、と思っていたんだが・・・

本人も「俺は女は嫌いだ」とか言ってたし。

とにかくこれはめでたい。




俺 「まあまあ、この子ったら、散々お母さんに気を持たせちゃって。
   取り合えず良かった。祝福しよう。 で、相手はどんな娘なの?」


キャップ 「クラスの娘なんスよ。 この前携帯を買ったんで、バッチリ電話番号とメアドも聞いときました。」


俺 「さすがにその気になるとすごい行動力だな。 で、脈はありそうなの?」


キャップ 「それが・・・1日に10通以上メール出してんのに、応答が無いんスよ。」






・・・10通以上? そういえばさっきからカチャカチャとメール打ってんのは全部その娘に?



キャップ 「で、今俺媚薬作ってるんスよ。」







・・・今なんと?



キャップ 「媚薬ですよ、媚薬。 

      無水エタノールに(カット)、××ハーブを(削除)、後は100円ショップで売ってる(内緒)

      ・・・そして3週間寝かせれば出来上がりです。」



まさか・・・2週間で12万使ったってのは・・・




キャップ 「12万円も使ってませんよ。 2、3万は使いましたけどね。






駄目だァーーーー!!  駄目人間だァーーーー!!






キャップ 「でも親父に『家では薬品を混ぜるな』って言われちゃったんスよぉ〜。」




ハア、良かった。 一安心。




キャップ 「まあ、そう言われたときにはもう混ぜ終わっちゃってたんスけどね。






駄目だァーーーー!!  駄目人間だァーーーー!!




キャップ 「ま、あと2週間くらいで完成です。」


俺 「すまん・・・心の底から失敗を祈る。」







良い子のみんなは女の子が振り向いてくれないからって、媚薬を使うのはやめようね!!

あと俺に問い合わせるのもやめようね!






Bottle  5    ついこの前


とうるるるるるるるるん!  とうるるるるるるるるるるん!




俺 「ハイ、俺ですが。」


キャップ 「もしもし、俺さんですか。」


俺 「おお、どうしたキャップ、戦況報告か?」


キャップ 「実は・・・相手の娘・・・」


俺 「・・・相手の娘が? どうした?」



キャップ 「携帯の番号変えてました。」







お腹痛い。

面白すぎ。






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